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●「思い出のとき修理します」谷 瑞恵 [読書レポート]

「思い出のとき修理します」谷 瑞恵
疲れ、都会を離れた女性が出会う優しい物語


思い出のとき修理します (集英社文庫)

思い出のとき修理します (集英社文庫)



読了日:2014.5.7
分 類:連作短編
ページ:346P
価 格:600円
発行日:2012年9月発行
出版社:集英社(集英社文庫)
評 定:★★★★


●作品データ●
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主人公 : 仁科 明里
語り口 : 3人称的(視点固定)
ジャンル: 現代ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト~一般向け
雰囲気 : ゆったり、少女マンガ系
カバーデザイン: 山本かをる
イラストレーション: 山田コウタ
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【100字紹介】
仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。
引越し先は、子どもの頃の僅かな思い出の残る、
少し寂れた商店街。そこで奇妙なプレートを飾る
時計屋の青年と出会い、
ちょっぴり不思議な事件に巻き込まれていく…。



「伯爵と妖精」のシリーズで楽しませて頂いた
谷瑞恵さんの新しい作品は、
優しくゆったりした雰囲気の連作短編です。

主人公は、元々大手の美容室で
頑張っていた美容師の仁科明里。
恋人もいて、仕事でもチーフとして充実した
都会生活を満喫していたものの…、
恋人と別れ、折角の仕事も実は、
実力が認められたわけではなかった…、
と気付いたとき、明里は今までの生活を捨て、
子どもの頃の僅かな思い出が残る、
「津雲神社通り商店街」で借家に出ていた
「ヘアーサロン由井」へ引っ越してくることに。

お向かいには「おもいでの時 修理します」の
奇妙なプレートを出すお店が。
その店主の時計屋さんこと飯田秀司や、
やけに絡んでくる軽いノリの太一、
そして幾人もの人々と、
「おもいで」を巡るちょっぴり不思議な
エピソードが連なっていきます。

全5編のうち、
後の2編が「時計屋さん」の過去に絡む話と
明里の過去に絡むお話となっていて、
思い出を修理しながら、最終的に
未来へと繋がっていく構造になっています。

舞台は現代なのに、神社と寂れかけた商店街、
そして時計屋さんがアンティークな雰囲気を醸し出し、
現代社会に疲れた明里を優しく包み込み、
夢のような不思議な物語に誘われます。

主観的なお話が多いので、
若干の物足りなさを感じるものの、
とにかく輪郭がまろく、
なめらかな触り心地の物語でした。


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文章・描写 :★★★+
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★+
独 自 性 :★★★+
読 後 感 :★★★★
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菜の花の一押しキャラ…飯田 秀司

「思い出って、修理できるものなのかな」(飯田 秀司)
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