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●「若き検死官の肖像」椹野 道流 [読書レポート]

「若き検死官の肖像」椹野 道流
殺人事件の供述は、まさかの被害者から!?


若き検死官の肖像 (f-Clan文庫)

若き検死官の肖像 (f-Clan文庫)



読了日:2014.1.4
分 類:ラノベ
ページ:295P
価 格:590円
発行日:2012年2月発行
出版社:f-Clan文庫(三笠書房)
評 定:★★★★


●作品データ●
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主人公 : サイラス・クレイトン
語り口 : 3人称
ジャンル: ライトノベル
対 象 : 一般向け
雰囲気 : オカルト・ファンタジー
結 末 : 解決
イラストレーション: みやもと
デザイン : SAYAKA HASHIMOTO
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【100字紹介】
晴れて検死官となり、アングレ第二の都市から自治区へ赴任したサイラス。
そこは事件の詮議も弔いもすべてネクロマンサーに託される土地だった…。
サイラスは死人が語る嘘を暴き、検死官の職を認めさせられるのか…?



英国風ミステリアスストーリーの「貴族探偵」シリーズと同じく
「アングレ」を舞台とするファンタジー。
著者の持ち技であるところの、「監察医(検死官)」
「ネクロマンサー」「ミステリ風ファンタジー」の合わせ技です。

アングレ第二の都市である北部の工業都市・ホルシャムに生まれ、
ホルシャムで育った検死官助手、27歳のサイラスが、
検死官に昇格して併合地であるギルドフォード自治区という
片田舎へ修業に出されるところからお話は始まります。
ギルドフォードは独自の風習を保っている土地。
検死などは必要がないという凄いところです。
別に殺人事件がないわけではないのです。
でも、お弔いにはネクロマンサーが出てきて、
「死者の最後の言葉」を語らせてしまう土地柄ですから、
殺人事件の被害者だって、被害者自身が起き上がって
犯人を証言してしまうという、ぶっ飛び設定です。

邪険にされるも、自分の仕事を認めさせようと奮闘する、
直情型で、一本気、得意技は空回りのサイラス。
そんなサイラスをふわっと取り込んでくれた、
先代検死官とも親しかったという薬師のエイステン。
浮世離れしていて、尊大な話し方をするものの、
根はとても可愛らしいところのあるネクロマンサーのヴィンセント。
それぞれが意外にワガママで、、この話をまとめることより
各人の個性を優先してしまうあたりが素敵。
ストーリーのために彼らキャラクターが存在するのではなく、
彼らが動くからストーリーが出来ていく、という基本的なところは
ばっちりおさえられています。さすがにベテラン。
そしてそれぞれに「いや、そんな堂々と、理不尽な!」という
突っ込みどころもあったりするのです。
超人がいないからこその人物描写のリアリティでしょうか。


ラストはうまくまとまっちゃったなあという気はしますが、
ライトノベルですからね、良いのではないでしょうか。


それにしても、随所に登場するお料理描写が相変わらず素敵です。
「にゃんこ亭」の新刊はいつ出るのでしょうか…!


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文章・描写 :★★★★
展開・結末 :★★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★★
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菜の花の一押しキャラ…ヴィンセント・シェイファー

「あなたときたら。いい年をして、公明正大で正しいことならば、
 何をしても何を言ってもよいと思っていらっしゃるのですか?」
               (エイステン・ホーンスリュード)

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