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2カラーおえかきせんせい [日常とか雑感]

最近、おえかきがたのしくて仕方ない長女・めえぷる氏。
クレヨンに目がないのですが、
あちこち書かれたり汚されるのが泣けます…。
「水で落ちるクレヨン」なるものも買ってみたのですが、
やっぱり汚れてしまう…。
やめてー、賃貸の白い壁紙を赤くするのはー!

そこで、マグネット式のおえかきボードなら、
ボード以外には描けないからいいじゃない!と思い、
まずは100円ショップで買ってきてみました。

想像以上の食いつきっぷり!
100円でこれなら大満足!
…と思いきや、あっという間(1日)で壊しました…。
100円ショップ…。

仕方ないのでお誕生日プレゼントに、もっとお値段のする、
大きいのを買うことに。
最初に見たのはこれ。





特長的なのは、アンパンマン型のマグネットが付属しており、
上手にぽん、とおせばそれだけでアンパンマンが画面にスタンプ出来るというところ。
現在、空前のアンパンマンブームが吹き荒れているめえぷる氏には、
絶対受ける!と思ったのですが、よくよく思い出してみると
そういえばよくいく小児科の待合室に同じものがありました。
食いつきも良く、悪くないのですが…意外にアンパンマンには反応が少なかったかも。
しかも、小さい子にはこのマグネットを持って
横に動かすことなく、上から1回だけポンとおして…というのは難しく、
自分ではアンパンマンをスタンプすることが出来ませんでした。
すぐに横にごしごしするので、ただの黒い塗りつぶしが出来るばかり。
あと、アンパンマンってある時期にいきなり「卒業」すると
お子さまをもつ友人たちが言ってました。
長い目で見ると、一種の「飽き」がくるのかな…。

で、売り場で隣にあったのがこれ。


2カラーせんせい

2カラーせんせい

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー



え!2色!?ホントに?
何というか、自分の方がテンション上がりそうです。

かなり迷いましたが、2カラーのせんせいをお買い上げしました。

結果として、大変お気に召して頂けました。
良かったです。

思った以上に薄型でした。
また、かなりくっきり文字が書けます。
小児科にあったアンパンマンよりくっきりかな。
新しいせいかもしれませんが。
これなら遊ばなくなったあとも伝言板として使えるかも。

それに何より、本当に2色だった!というのが良かったです。
子どもと一緒に1本ずつペンをもって、それぞれが書いたものが分かりますし、良いです。

…まあ、あまりにも気に入ったおかげで1日にして…
ペンを一本なくしてくれて、1色刷りになりましたけどね!!

…探さなくては。。。
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●「孤独の価値」森 博嗣 [読書レポート]

「孤独の価値」森 博嗣
「孤独」は悪いことではない!孤独人生論。


孤独の価値 (幻冬舎新書)

孤独の価値 (幻冬舎新書)




孤独の価値

孤独の価値

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/11/28
  • メディア: Kindle版



読了日:2016.9.17
分 類:エッセイ
ページ:182P
価 格:760円
発行日:2014年11月発行
出版社:幻冬舎新書(幻冬舎)
評 定:★★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : 孤独
語り口 : 一人称(僕)
ジャンル: エッセイ
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 気ままに
---------------

【100字紹介】
孤独とは何なのか?定義から考察を始め、 何故孤独は悪いというイメージが一般的なのかを解き明かし、 孤独は決して悪いことではなく、得難い価値あるものだということ、 それを和らげ、発散する方法を提案するエッセイ


久し振りに、森エッセイを。
相変わらずの独特のカラーです。
好きな人なら、ああこれだよ、というような。
楽しそうに過ごしていらっしゃるようで、
羨ましいところですが、
まあ誰もが森博嗣になれるわけでもないですし、
なりたいとも限らないわけですが…、
やっぱり楽しそうです。
自分なりの楽しさを見つけて、
この境地を得られるといいな、と思えますね。

さて、本書の内容ですが。
タイトル通り、孤独についてでした。
孤独は、集団生活から外れることで生存を脅かされる可能性のある、
古い本能の延長線にあること、また寂しさと直結していること。
この寂しさについて、人間の気持ちの描くサインカーブの中で、
プラスの頂点とマイナスの頂点がそれぞれ楽しい、寂しいではなく、
微分の頂点(気持ちのサインカーブでは、
マイナスからプラスへ転じるところ、マイナスからプラスへ転じるところ)
であるという説が大変面白いところ。

論考のようでいて、一直線ではなく行きつ戻りつ感があり、
やはりエッセイ、という感じです。
なのにアカデミック風な雰囲気が崩れないのも、
森博嗣らしい気がします。


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文章・展開 :★★★
簡 潔 性 :★★★★
学 術 性 :★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★
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●「すごいぞ!身のまわりの表面科学」日本表面化学会編 [読書レポート]

「すごいぞ!身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議」日本表面化学会編
悪魔が作った「表面」の身近な謎を、科学で










読了日:2016.9.11
分 類:一般書
ページ:270P
価 格:980円
発行日:2015年10月発行
出版社:ブルーバックス(講談社)
評 定:★★★+


●作品データ●
---------------
テーマ : 身近な表面科学
語り口 : 教科書調
ジャンル: 一般書
対 象 : 学生~一般向け
雰囲気 : なるべく平易に、とは思ったけど…
---------------

【100字紹介】
「固体は神が創りたもうたが、表面は悪魔が創った」とすら言われる、 複雑な挙動を示す「表面」。 まだまだ分からないこともいっぱい、 理論研究と最新技術でどんどん分かってきてもいる 表面科学を身近なQ&Aから解説


表面は確かに、直下は自分と同じ物質がありながらも、
すぐお隣はまったく別の環境にある、というような
周りを同じ物質で取り囲まれている状態とは
一線を画すような状況です。
臨界、ということばもあるくらいですし。
通常の物理学、特に中高大学初級レベルであれば、
「ただし~とする」というような、「理想状態」を
想定して問題が設定されるわけですが、
表面というのはそのときに真っ先に除外されそうな、
理想状態とはまったく違う環境にあると考えられます、

そんなこんなで、きっと考えるのも厄介だぞう、な表面について
わざわざ選んで研究している「表面科学」。
身近なQを設定して、マニアックにAnswerしていきます。

「曇らない鏡の秘密」
「直毛とくせ毛は何が違うの?」
「ハスの葉はどうして水を弾くの?」
「カタツムリの殻はなぜいつもきれいなの?」
「スマホやPCのディスプレイはどうなっているの?」

章ごとにそれぞれ、日常生活、動物・植物、人間・健康、摩擦、
環境・エネルギー、最先端ナノテクノロジーの表面科学、
とカテゴライズして、全60のQ&Aからなる本書。
こんなことまで「表面科学」の範囲なんだ…!と
びっくりしたり、何だか意外なことも色々と。

コラムには、関係のあるノーベル賞受賞者15組が
紹介されており、表面科学がどれだけ科学界で重要な位置を
占めているかを垣間見る気がします。

文章としては、複数著者による編集著作物のため、
内容が重複したり、若干読みづらいところもありますが、
中身は興味深いものです。複数人で書かれているので、
ちょっとこの人の文章はわかりにくいな、というのも
あったりしますが、企画自体は大変面白いなと思いました。


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文章・展開 :★★
簡 潔 性 :★★★
学 術 性 :★★★★★
独 自 性 :★★★★★
読 後 感 :★★★
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●「世界史を変えた薬」佐藤健太郎 [読書レポート]

「世界史を変えた薬」佐藤健太郎
医薬の進歩が世界史を変える!お手軽医薬史


世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)




世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/10/20
  • メディア: Kindle版




読了日:2016.8.26
分 類:一般書
ページ:185P
価 格:740円
発行日:2015年10月発行
出版社:講談社現代新書(講談社)
評 定:★★★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : 10の医薬品を巡る歴史よみもの
語り口 : 一人称的(一人称「筆者」)
ジャンル: 一般書
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 語りかける風
装 丁 : 中島 英樹
---------------

【100字紹介】
ビタミンC、キニーネ、モルヒネ、麻酔薬、 消毒薬、サルバルサン、サルファ剤、ペニシリン、 アスピリン、エイズ治療薬。これらを柱に、 医療史も含めた医薬品の歴史をかみ砕き、 整理して一般向けに読みやすく解説する


久々のヒットです。
わくわくしながら、どんどん読み進めてしまいました。

100字紹介に挙げたような医薬品(ビタミンCも
医薬品なのか!とちょっと驚いたり。でも確かに
壊血病には特効薬ですね)を章ごとの「主役」に据え、
それにまつわるお話を興味深く読んでいるうちに、
古代から現代までの医薬史がざっと見通せてしまうという、
上手にまとめられた1冊です。

ちなみに。
ビタミンC=壊血病治療薬
キニーネ=マラリア治療薬
モルヒネ=鎮痛剤
麻酔薬として…マンドレーク、麻沸散、通仙散、
 笑気、、エーテル、クロロホルム…など
消毒薬として…塩素水、フェノールなど
サルバルサン=梅毒治療薬
サルファ剤=細菌感染症治療薬
ペニシリン=抗生物質
アスピリン=鎮痛剤
です。

断片的に知っている話も、こんなところに
はめ込まれていくのか、と思いましたし、
何と、そういう仕組みでその薬は働いていたのか、
というところも、かなり一般向けに簡略化されているものの、
それなりの知識で納得できる形で説明されていました。

著者は医薬品メーカーの研究職やら、
大学さんの理系の広報担当教員などをやって、
現在の肩書はサイエンスライターとのこと。
なるほど、と納得の経歴です。
内容の下地は十分の上、それを一般に向けて
発信する経験も豊富ということですね。
素敵な経歴だと思います。
他の作品にも興味が湧きました。


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文章・展開 :★★★★★
簡 潔 性 :★★★★★
学 術 性 :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★★★
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●「若者はなぜ「決めつける」のか」長山靖生 [読書レポート]

「若者はなぜ「決めつける」のか 壊れゆく社会を生き抜く思考」長山靖生
各世代を比較しつつ、その考え方を考察する



読了日:2016.8.19
分 類:一般書
ページ:238P
価 格:800円
発行日:2015年2月発行
出版社:ちくま新書(筑摩書房)
評 定:★★★


●作品データ●
---------------
テーマ : 年代別の世相と思想の傾向
語り口 : 一人称的
ジャンル: 一般書
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 著者の考えを伝える
装 丁 : 間村 俊一
---------------

【100字紹介】
主に就業就職を中心に、テン年代(2010年以降)、 ゼロ年代(2000年代)、90年代、それ以前の世代の、 世相とそれに直結する思考の違いを考察し、 現代社会の現状の整理と、 問題提起や意見を述べていく論考


興味深く読みました。
隙間時間にちょこちょこ読みをしたせいか、
まとまりが分かりにくく、全体に
だらだらと同じようなことが続くイメージでしたが、
それは読み方が悪かったのかもしれません。

世代間の思考の違いは、
それぞれの時代の政治、世相などに
直結している、という考え方は、
とても自然な感じがしました。
なるほど、そういう時代だったから、
こういう考え方になっていくのか、というような。
ちょっと考えれば、確かにそうなると
予想できそうだよね、というところが自然であり、
逆に言えば独自性という印象が
薄まるところでもありますが、
それをさくさくと文章化しているものを
普段読んでいなかったので「へー」という感じでした。

現代の実情とかけ離れていないとも思えますし、
よく現代社会を映し出しているような気がしました。


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文章・展開 :★★+
簡 潔 性 :★★★
学 術 性 :★★+
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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●「No. 6 #6」あさのあつこ [読書レポート]

「No. 6 #6」あさのあつこ
ついに明かされる、聖都市とネズミの過去…


NO.6〔ナンバーシックス〕#6 (講談社文庫)

NO.6〔ナンバーシックス〕#6 (講談社文庫)





読了日:2014.5.21
分 類:中編
ページ:199P
価 格:476円
発行日:2007年9月講談社、2011年6月発行
出版社:講談社(講談社文庫)
評 定:★★★


●作品データ●
----------------------------
主人公 : 紫苑
語り口 : 3人称
ジャンル: 近未来SFライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : 起承転結の「承」
結 末 : 次巻に続く
カバーデザイン: 岩郷重力+WONDER WORKZ。
デザイン : 菊地 信義
---------------------------

【100字紹介】
矯正施設の地下深く、点在する洞穴の中へ
ネズミとともに入り込んだ紫苑は、
謎の男「老」の明かす<No.6>の所業、
そしてネズミの過去を聞くことに。
聖都市設立以前からこの地に暮らす人々のことを知った紫苑は…



近未来SF第6巻。
苦労して矯正施設内に入ったものの、
気付いたらあれ、また外に出ている!?というか、
もっと奥深くへ入り込んでいたネズミと紫苑は、
そこで沢山の人影と出会います。
そして、恐ろしいお話を聞くことに…。
その頃、イヌカシはネズミの書いた筋書きの通り、
動いているのですが、こちらもそんなに派手な動きはなし。

しかし、明かされるお話はどれも、
重要なものばかり。
とても大事な巻ではあります。

ただ基本的には、完全なる「承」の巻でした。
殆ど物理的には動かず、お話しで進んでいきます。
そして…ついにページ付けが200ページを切る薄さに!
どんどん薄くなっていますね…!

次はきっと、物理的にダイナミックに動く気がします。


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文章・描写 :★★★
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…ネズミ

「約束した。きみにだけは二度と嘘をつかないって。ちゃんと守る。」(紫苑)
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●「思い出のとき修理します」谷 瑞恵 [読書レポート]

「思い出のとき修理します」谷 瑞恵
疲れ、都会を離れた女性が出会う優しい物語


思い出のとき修理します (集英社文庫)

思い出のとき修理します (集英社文庫)



読了日:2014.5.7
分 類:連作短編
ページ:346P
価 格:600円
発行日:2012年9月発行
出版社:集英社(集英社文庫)
評 定:★★★★


●作品データ●
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主人公 : 仁科 明里
語り口 : 3人称的(視点固定)
ジャンル: 現代ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト~一般向け
雰囲気 : ゆったり、少女マンガ系
カバーデザイン: 山本かをる
イラストレーション: 山田コウタ
---------------------------

【100字紹介】
仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。
引越し先は、子どもの頃の僅かな思い出の残る、
少し寂れた商店街。そこで奇妙なプレートを飾る
時計屋の青年と出会い、
ちょっぴり不思議な事件に巻き込まれていく…。



「伯爵と妖精」のシリーズで楽しませて頂いた
谷瑞恵さんの新しい作品は、
優しくゆったりした雰囲気の連作短編です。

主人公は、元々大手の美容室で
頑張っていた美容師の仁科明里。
恋人もいて、仕事でもチーフとして充実した
都会生活を満喫していたものの…、
恋人と別れ、折角の仕事も実は、
実力が認められたわけではなかった…、
と気付いたとき、明里は今までの生活を捨て、
子どもの頃の僅かな思い出が残る、
「津雲神社通り商店街」で借家に出ていた
「ヘアーサロン由井」へ引っ越してくることに。

お向かいには「おもいでの時 修理します」の
奇妙なプレートを出すお店が。
その店主の時計屋さんこと飯田秀司や、
やけに絡んでくる軽いノリの太一、
そして幾人もの人々と、
「おもいで」を巡るちょっぴり不思議な
エピソードが連なっていきます。

全5編のうち、
後の2編が「時計屋さん」の過去に絡む話と
明里の過去に絡むお話となっていて、
思い出を修理しながら、最終的に
未来へと繋がっていく構造になっています。

舞台は現代なのに、神社と寂れかけた商店街、
そして時計屋さんがアンティークな雰囲気を醸し出し、
現代社会に疲れた明里を優しく包み込み、
夢のような不思議な物語に誘われます。

主観的なお話が多いので、
若干の物足りなさを感じるものの、
とにかく輪郭がまろく、
なめらかな触り心地の物語でした。


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文章・描写 :★★★+
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★+
独 自 性 :★★★+
読 後 感 :★★★★
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菜の花の一押しキャラ…飯田 秀司

「思い出って、修理できるものなのかな」(飯田 秀司)
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●「星降り山荘の殺人」倉知 淳 [読書レポート]

「星降り山荘の殺人」倉知 淳
あくまでフェアプレイで臨む、フーダニット


星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス)

星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス)

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 新書



読了日:2014.4.23
分 類:長編
ページ:343P
価 格:880円
発行日:1996年9月発行
出版社:講談社(講談社ノベルス)
評 定:★★★+


●作品データ●
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主人公 : 杉下 和夫
語り口 : 3人称的(視点固定)
ジャンル : ミステリ
対 象 : 一般向け
雰囲気 : パズルミステリ的
ブックデザイン : 熊谷 博人
カバーデザイン : 辰巳 四郎
本文図版 : 小石沢 昌宏
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【100字紹介】
雪に閉ざされた山荘での殺人。
 クローズド・サークル系フーダニット開幕。
 親切ガイドのように随所に挿入される
 著者からのアドバイスは、
 あくまでフェアプレイの精神で行なわれる。
 王道系展開の中、読者も推理に挑戦。



吹雪の山荘でのクローズド・サークル系フーダニットです。
登場人物も少なめ。
再開発を進める不動産会社社長・岩岸豪造。
その部下・財野政高。
人気作家・草吹あかね。
その秘書・早沢麻子。
UFO研究家・嵯峨島一輝。
女子大生2人組・小平ユミと大日向美樹子。
スターウォッチャー・星園詩郎。
そのお付きの人である主人公・杉下和夫。

会社でトラブルを起こして、
左遷された先は、キザな二枚目キャラで売っている、
星園詩郎のお付きの人だった!という和夫。
最初のおしごとは、彼にくっついて
人里離れた山荘での一泊旅行についていくこと。
星の降る里とでも宣伝して寂れたコテージ村を
再開発しようとする不動産会社社長は、
宣伝塔として、若い女性に支持される作家や、
スターウォッチャー、そしてUFO研究家を招きます。
そしてその夜…殺人が起こってしまうのです。
折悪しく吹雪がやってきて、クローズド・サークルに。
そこで行なわれるのは、ごく王道の殺人事件。
この本で特長的なのは、随所に注意事項的な
著者によるガイドが挿入されている点。
たとえば冒頭。

まず本編の主人公が登場する。
主人公は語り手でありいわばワトソン役。
つまり全ての情報を読者と共有する立場であり
事件の犯人では有り得ない。


こんな感じ。
ミステリの読み方の教科書的。

そして終盤、展開される星園詩郎の
華麗な推理の向こうにあるものは…?
しかし星園…一体、何だったのか…?


「読み返したくなる」と
最初に聞いてしまっていたので…
叙述トリックの一種かと思っていたせいで
結末的には想定範囲内でした。
ストーリー的には、良くも悪くも王道。
もう少しひねっても良いかも。
この著者の作品は2作目の拝読ですが、
その作品と同様にやはり、
論理に特化した作品という感じです。
こういうところに若干の、著者の自信のなさのようなものを
感じる気がします。ちょっと言葉が多い気がします。
あと、舞台づくりが好き、という印象も変わらず。

でも久々に、王道読みました。
やっぱり王道は懐かしい気持ちを呼び起こしますね。
幕切れのあっさり加減が残念な気はしましたが、
前税に懐かしく読めて楽しかったです。


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文章・描写 :★★★
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★+
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…早沢 麻子

「威勢がいいのはいいことだけどね、冷静に行こう、青少年」(草吹あかね)
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●「神様が殺してくれる」森 博嗣 [読書レポート]

「神様が殺してくれる」森 博嗣
奇妙な連続殺人の舞台は、欧州から日本へ…


神様が殺してくれる

神様が殺してくれる

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/06/27
  • メディア: 単行本



読了日:2014.4.6
分 類:長編
ページ:314P
価 格:1700円
発行日:2013年6月発行
出版社:幻冬舎
評 定:★★★+


●作品データ●
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主人公: レナルド・アンペール(僕)
語り口: 1人称
ジャンル: ミステリ
対 象: 一般向け
雰囲気: 静か、淡々、幻想
ブックデザイン: 鈴木成一デザイン室
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【100字紹介】
パリで往年の大女優が絞殺された。
両手首を縛られ現場で拘束されていた重要参考人は
「神様が殺した」と証言。
何とその神の名は、かつてのルームメイトであり、
現在インターポールに勤める僕!
僕の独自捜査が始まる。



ゆるく繋がる、国際連続殺人事件です。
主人公の僕、レナルド・アンペールはインターポール職員。
大学時代、寮のルームメイトだった、
はっとするほど美しいリオン・シャレットが、
パリで起きた往年の大女優絞殺事件の現場で発見され、
「神が殺した」と証言、しかもその神の名として
「僕」の名を告げたことから、事件に巻き込まれます。
しかも、パリの事件の前に、同じくフランスのリールで、
リオンの養父殺害事件が起きており、そちらの担当刑事も
「僕」を尋ねてやってきます。
更に事件は続き、またも殺人現場でリオンがともに
発見されるという事態に。
今度はイタリアのミラノで有名ピアニストが被害者。
一時、拘束されたリオンに会いに行く「僕」。
しかしその後、リオンは行方不明に。
そして行方不明のはずのリオンが、
性別不祥のモデルとして写真集に登場。
次は撮影した女性カメラマン
ドイツ・フランクフルトにて殺害され…。
その後、台北、東京へと移動する「僕」。

その事件の幕切れは、実に驚きの急展開でした。
え?という感じです。ミステリとしては…うーん、
あまりの急転直下の展開に、
どんな叙述ミステリだろう!と思いましたが、
通常のミステリ的には、若干の反則技?
なるほど、そのために舞台と主人公に
こういうのを選んだのだなあ、という
納得はいく作品でした。

まあ、このラストについては「おまけ」のようなもので、
全体に流れる空気感を楽しむ作品だと思います。
淡々と語られるこの空気は、
「スカイ・クロラ」シリーズや
「ヴォイド・シェイパ」などのシリーズにも共通するもので、
この静けさが好きな人には楽しめるはず。
まったくストーリーは関係ないですが、
あれらのシリーズの「ミステリ編」というイメージの作品です。


---------------------------------
文章・描写 :★★★★
展開・結末 :★★★+
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★+
---------------------------------


菜の花の一押しキャラ…レナルド・アンペール

「神を信じるというのは、自分が神に愛されていると信じることなんだ」                       (ジャカール教授)
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久し振りに [日常とか雑感]

もうどれくらい、放置していたかな~!と。
いやはや、忙しさにかまけてついつい、です。

そして読書も全然出来ていません。
そろそろ本が読みたいですね。
公共図書館通いも復活したい…。

何とか、頑張って本と仲良しさんに戻りたいです。
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